美術
8月1日(木)〜9月16日(月)
2024年10月16日(水)〜2024年10月30日(水)
美術
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能面について
仮面の歴史は古く、様々な国の神事などに重要な役割を遂げてきたことは周知のことで、我が国の仮面は、六世紀から今日まで、各時代を通じて多くの作品が残されています。しかも種類の豊富さと内容の多様性、その一つ一つにうかがえる表情の巧みさや造形の見事さは、まったく他に例がないと言っても過言ではありません。能面と狂言面は、そうした我が国の仮面の伝統のなかで、いかにも日本人の繊細な感覚と、それにこたえる表現力のすばらしさを如実に示しております。
特に能面にあっては独自の発展を遂げ、各流によって異なる面(オモテ)の選択は、一曲の位や演技を決定する程で、「中間表情」と言われる一見無表情な面も、その中心に力を含んでいて、内的に圧縮された緊張感がそれぞれの造形からひびき伝わり、その動きによって喜怒哀楽が現れるという完成された芸術となっています。
最近では「能楽」に対する関心も高まり、能面を知ることから能楽への興味を深める人も多く、我々は、本人の美的感覚と精神追求日による理念をもって制作にのぞみ、自らの古典芸能への理解と洞見を深めるとともに、作品の展覧を通じて、皆様に能面の美が何かを訴えることができればと考えております。
昨年の展覧風景
近鉄京都線 高の原駅西へ3分
初日は12:00開場、最終日は15:00まで、
平城山能面研究会 吉見