
美術
10月20日(月)〜11月24日(月)
2025年11月1日(土)〜2025年12月14日(日)
美術
昨年の様子
今回の展示では、奈良盆地内に築かれた古墳を展示しながら、古代豪族穂積氏について探っていく。穂積(ほづみ)氏は物部(もののべ)氏と同祖と称する古代氏族である。古墳時代後期以降の王権中枢にあって、大伴・物部・蘇我といった大氏族のはざまを巧みに生き抜き、ときには韓半島百済との外交を掌握する枢要な地位に立った。その本拠地は山辺郡“穂積”(現在の天理市前栽町付近)が有力視されているが、十市郡“保津”(現在の田原本町保津付近)に関連する可能性もかつて論及されたことがある。およそ5kmほどの距離を隔てた、二つの“穂積”の地である。
当地周辺は大和川中流域にあたり、大和川本流の北側にある布留川流域と南側にある寺川流域に二分されている。それぞれの周囲を少し大きく見渡すと、いずれの水系にも古墳時代後期の中規模首長墳が点在し、多彩な形象埴輪群が出土している。また、両エリアには古墳時代後期に盛期を迎え渡来系遺物を多く出土する集落遺跡も分布している。二つの“穂積”の地を、後期古墳と集落遺跡から見つめてみたい。
昨年の様子
天理駅より直行デマンドシャトル(要予約・有料)または奈良交通バス「勾田」下車、徒歩15分
7月15日より開催。
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合は翌平日)
※入室は16:30まで
なら歴史芸術文化村 歴史文化係